エル・カザド【アニメ】(1〜26話)
物理学者ハインツ・シュナイダー殺害の容疑者エリスには裏社会で巨額の賞金が懸けられ、数多くの賞金稼ぎが彼女の行方を追い求めていた。女賞金稼ぎのナディもその1人である。ナディはメキシコの田舎町で遂にエリスを見つけるが、彼女の驚異的な身体能力を目の当たりにする。
エリスに逃げられたナディは、エリスを匿っていた占い師のサルマに接触する。しかし、ナディはサルマからエリスには目的があり、老いているサルマから離れられずにいることを聞かされ、いつの間にかエリスを託されてしまう。やがて、サルマはエリスを追う賞金稼ぎたちに殺され、ナディはサルマの代わりにエリスの事実上の保護者として、彼女が行きたがっていた南を共に目指すことになる。目的を達成したらエリスはナディの言うことを聞く、という条件で。こうして、2人の逃避行が始まる。
その頃、中央情報局「R-339」室では室長のダグラス・ローゼンバーグが「プロジェクト・リヴァイアサン」という謎の言葉を呟きながら、エリスの情報を集めていた。そして、そんなローゼンバーグを同じ中央情報局の会計担当者ジョディ “ブルーアイズ” ヘイワードが密かに監視する。一方ナディは、その“ブルーアイズ”と密かに連絡を取る。
実はローゼンバーグは既に中止された、人工的に魔女を作るというプロジェクト・リヴァイアサンの再開を企んでいたのである。一方、ブルーアイズはプロジェクト・リヴァイアサンの再開を阻止すべく、ローゼンバーグの監視役として魔女の世界から派遣されたエージェントであった。そして、ナディはブルーアイズに雇われ、人工的に作られた魔女であるエリスの監視と警護をおこなっていたのである。
やがて、魔女たちの圧力でローゼンバーグは失脚する。さらに魔女たちはエリスの能力が悪用されることを恐れ、エリスの引き渡しをナディに要求するが、ナディは報酬の受け取りを拒否し、エリスとの旅を続ける。そして、ブルーアイズもまた何かに魅入られたように魔女たちの世界と決別し、ナディとエリスの後を追うようになる。ローゼンバーグもまたエージェントのL・Aを使ってエリスの行動を監視しながら、自らもエリスが目指すウイニャイマルカへと向かう。さらにブルーアイズに裏切られた魔女たちの指導者である議長もウイニャイマルカを目指す。果たしてウイニャイマルカでエリスたちを待ち受けているものは何なのだろうか。